2024.02.01 09:45クーポラだよりNo.107~オペラ「ラ・ボエーム」の思い出~遠い記憶をたどれば、私が初めて見たオペラは「ラ・ボエーム」でした。小学生の時、学校の授業だけではもの足らず、もっとたくさんの歌を知りたかった私は、新聞のテレビ番組欄で歌番組を見つけると、毎日必ず見ていました。歌謡曲、クラッシック、民謡など、ジャンルにこだわりはなく、とにかく、素敵な詩に音がつき、それを人の声で奏でているならば、食い入るよう...
2024.02.01 09:24クーポラだよりNo.106~恐ろしい体験とユネスコ無形文化遺産~美しい声はその持ち主よりも、他者の方に価値がわかるようです。童話「人形姫」の主人公は声を代償に魔女と取引します。深い海の底のお城で暮らす人魚姫のひいさまは、15歳の誕生日が待ち遠しくてなりません。15歳なったら、海の上に浮び上がって人間の世界を見ても良いからです。ひいさまは1歳ずつ年の離れた6人姉妹の末娘です。15歳になった姉さまたちが、...
2024.02.01 09:12クーポラだよりNo.105~アソーリャック先生のひと言と大人バレエクラブ初舞台~「トシコサン、アナタハ ゴバンガ デキマス 」ある日のバレエレッスンで、ロシア人の先生が私に言いました。その先生のお名前はスベトラーナ・アソーリャック、ウラル山脈の麓の都市ペルミのご出身で、彼女はそのペルミ国立オペラ・バレエ劇場で長年ソロを踊るバレリーナとして活躍された人です。アソーリャック先生はバレリーナを引退されたのち、教える道に入ら...